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海外実習および教育・研究協力に関するミーティング(イギリス)

12月6日から10日にかけて、シェフィールド大学(イギリス)、リバプール大学(イギリス)、環境保護機構 (アイルランド)を回り、短期海外インターンシップや今後の協力体制について内容を詰めてきました。

20160107-aシェフィールド大学では、Prof. C.W. McLeodが窓口となり、近年同大学でも力を入れ始めている原子力関連研究分野(工学部)との研究・教育協力やTATA SEELでの短期インターンシップの可能性について話し合いを持ちました。どうやら、イギリス全体的に原子力・放射化学・環境放射能を重点化するようです。

リバプール大学でもすでに我々と同じようなプロジェクトが走っており、Dr. Jonathan Bridgeが積極的に来年度のインターンシップについて起案してくださいました。長年、彼らがセラフィールドからの汚染に関するモニタリングを続けているシースケール(カンブリア州アイリッシュ海沿岸の村)で堆積物や海水を採取し、実際に試料処理・測定を行い、専門家らによるレクチャーも予定されています。放射線測定・解析用の部屋が新たに建設され、放射線測定器も学生実習用に数十台インストールされたようで、日本とのスケールの違いを感じました。インターンシップ、私も参加したいくらいです。

セラフィールド対岸のアイルランドでも、放射性核種に関するモニタリングは長年行われており、海流により運ばれてくる放射性核種濃度の季節変動や核種による変動の違いなど明確に見えています。リバプールでも見せていただきましたが、アメリシウムがα線測定ではなく、γ線測定で定量できてしまうなんて…環境試料中のアメリシウムγ線ピークを初めて見ました。ここでも受け入れ担当をしてくださるDr. Kevin Kelleherは素晴らしい計画を立ててくださり、北アイルランドとの国境であるカーリングフォード(ここも国の観測サイト)での海水や海藻試料採取を行い、試料処理や分析、またレクチャーなども組んでくださいました。

IAEA、チェルノブイリ、サバンナリバー(恩田先生報告)等も含めて現在、最終的な計画を立てています。有意義なインターンシップになること間違いなしです。

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