海外実習および教育・研究協力に関するミーティング(アメリカ)
2015年12月、恩田裕一センター長が、サバンナリバー国立研究所(サウスカロライナ州、アメリカ合衆国)、サバンナリバー生態学研究所を訪問し、短期海外インターンシップや今後の協力体制について協議しました。今回のインターンシップは、通常、足を踏み入れることができない施設を間近に見る機会になりそうです。
【サバンナリバー国立研究所(SRNL)】核廃棄物の処理、クリーンアップ、環境修復に特化した米国エネルギー省の国立研究機関です。毎年、多額の予算が投じられていることからも、その注目度と期待度の高さがうかがえます。 高レベル放射性廃液をガラス固化体に変換している施設としては、世界最大規模で、放射性種及び危険種によって汚染した地下水や土壌のクリーンアップ分野でも、成功を収めています。経験を積んだ職員が常駐し、非活性化、汚染除去、廃炉活動の計画、配置及び監視を行い、福島原発事故後、日本における除染等の研究協力も行っています。
【サバンナリバー核施設】
冷戦期、この地でプルトニウムを生産していたことにより、大量の汚染水が流出し、地下水が深刻な汚染に見舞われました。 冷戦終結に伴い、本格的な除染活動が始まり、汚染は軽減され、現在も敷地外への流出はないとされています。しかし今後も、数十年にわたり、除染活動は続けていかなければなりません。
【サバンナリバー生態学研究所】
ここでは、アメリカンアリゲーターを飼育しています。マンガンやその化合物がアリゲーターの尾に蓄積する性質を利用し、調査しているそうです。